抱っこすると手足をばたつかせる、体をひねる、口が出る。そんなときは「慣れさせなきゃ」と長時間抱き続けるより、怖さや痛みがないかを確かめてから、短い練習に戻すのが安全です。

こんなときはまず観察してみよう
しつけの方法を決める前に、困る行動の出る場面を少し分けて見てみます。同じように見えても、理由が一つとは限りません。
- 持ち上げる前から逃げるか、浮いた瞬間に暴れるか
- 胸やお腹を触ると嫌がる場所があるか
- 滑りやすい姿勢や高い位置への不安がないか
家庭で試せる対策を順番に
一度に全部変えると、何が役立ったのか分かりにくくなります。安全を確保したうえで、一つずつ試しましょう。
- まず床の上で肩や胸に短く触れ、嫌がらなければおやつなどのごほうびを与える
- 犬の胸とお尻を同時に支える姿勢を確認し、急に持ち上げない
- 体が緩んでいるときだけ一瞬持ち上げ、すぐ安全な床へ降ろす
- 犬が嫌がる前に終え、練習回数より落ち着いて終われた回数を重視する
やらない方がよい対応
大声で叱る、犬を追い詰める、怖がらせて従わせる方法は避けましょう。表面上は行動が止まっても、不安や別の行動が強くなることがあります。安全を確保し、犬が安心して選べる行動を増やす方針で進めます。
3日間だけ記録するなら
発生した時間、直前の出来事、犬の様子、家族の対応、落ち着くまでの時間を短く記録。初日と比べて頻度が下がったか、危険な行動が減ったかを見ましょう。悪化する場合は方法を戻し、無理に続けないことも大切です。
病院や専門家に相談したいサイン
突然抱っこを嫌がるようになった、触ると鳴く、歩き方がおかしい場合は痛みが疑われるので獣医師へ。噛みつきが強い場合は無理に抱き上げず、専門家の助言を受けましょう。
まとめ
抱っこは強制して我慢させるものではありません。犬が安心できる支え方と、短く成功できる練習を積み重ねます。